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チャーチルとUFO情報隠ぺいニュース について

先頃、≪チャーチル元英首相、民衆がパニックに陥るのを恐れ、UFO情報の封印を指示した≫というニュースが世界中のメディアを通じて流されました。

このような感じです:
英テレグラフ紙のニュース→http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/howaboutthat/ufo/7926037/UFO-files-Winston-Churchill-feared-panic-over-Second-World-War-RAF-incident.html
日本のニュース→http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2746497/6049429

(以下、MSN産経ニュースより引用します)

【ロンドン支局】第二次大戦中に英国空軍のパイロットがUFO(未確認飛行物体)に遭遇したとする情報を、チャーチル首相(当時)が50年間封印するよう指示していたことが、5日に解禁された機密文書から明らかになった。

 チャーチル氏の元護衛の孫が1999年に国防省に書簡で伝えたとされる情報によれば、空軍偵察機が任務を終えて英国に帰還する際、UFOに遭遇した。UFOは空軍機の近くで空中に音もなく停止し、その後飛び去ったという。

 書簡では、チャーチル氏は訪米した際に、アイゼンハワー連合国軍最高司令官(同)とUFO問題について協議し、「民衆の間にパニックを招き、宗教心の破壊にもつながりかねないので、機密扱いにすべきだ」との考えを伝えたという。

(引用おわり)


“チャーチル元首相が米のアイゼンハワーと会談し、UFOの存在を隠ぺいするという指示を出した”・・・
この部分だけを見ると、なんだかとてもセンセーショナルな見出しですね。
でも、「チャーチル」「UFO」「機密」「隠ぺい」「封印」、、、このようなキーワードだけが勝手に独り歩きしてしまっている、ということはないでしょうか??
今回は、このような疑問を感じている世界のブロガーさんやフォーラム(掲示板)のコメントを参考に、このニュースを見てみたいと思います。

                   churchill.jpg
                    Churchill元英首相
  

・情報の元と国立公文書館の資料について

「チャーチルのよる隠ぺい指示」については、今月(2010年8月)The National Archives(英国立公文書館)によって公開された1995-2003年までのUFO情報ファイルの資料によって明らかにされた、とあります。 

その「資料」に収められている、今回のニュースの元となりました「お問い合わせの手紙」を1999年に英国防省に宛てて差し出したのは、レスターに住む“飛行船サーマル技術”を研究するある天体物理学者さん。 この天体物理学者さんによりますと、1973年に他界した彼の祖父は、元英空軍の軍人で、第二次大戦中は、チャーチルのボディーガードをしていたそうです。 
今回の話は、この「祖父」さんがその娘さん(当時9歳)に語ったという「極秘」の話を、後年母となったその「娘さん」が彼女の息子さん(=天体物理学者さん)に語ったことから始まっています。

この祖父から母へ、母から本人(天体物理学者さん)へと伝えられた話を「是非検証してみてください」と英国防省に訴えた手紙の中に、「チャーチルがUFO情報の隠ぺいを指示した」という旨が登場します。 
ニュースの見出しに踊っている「チャーチルによる隠ぺい指示」、というのは、国の機密文書に書かれていたものではなく、この天体物理学者さんが送った「調査のお願いの手紙」のなかに書かれているもののようなのです。

つまり、この「隠ぺい指示」説を伝えているのは、天体物理学者さんの亡くなられた祖父の証言しかないのです。
といいますのも、当時のUFOに関する記録は、すでに破棄されてしまっているため、それ以上調べようがないためです。 また、その時の事を証言できるような証人も今となってはいないそうです。

私も、国立公文書館のサイトからこの件に該当するファイルをダウンロードして、実際に読んでみました。
すると、確かに、「チャーチルが隠ぺいを指示した」とする“正式な”文書などは何処にも見当たりませんでした。 あるのは、天体物理学者さんが当時書いたお問い合わせの手紙とそれに対する当時の国防省が出したお返事(・・1967年以前に報告されたUFOの情報は、基本的に5年間で処分されていたため、当時の記録が残っている可能性は低い、云々 ―と云う内容)だけでした。

こちらが、今回開示されたファイルたちです:
http://ufos.nationalarchives.gov.uk/
このファイル一覧の中の、ファイル番号 DEFE24/2013 のなかに、今回のニュースの元となった資料があります(無料でダウンロードできます)

                    churchill2.jpg
                     The National Archives(国立公文書館)


・空軍偵察機からUFOの写真を撮影?

この天体物理学者さんの訴えによりますと、『そのUFO(ここでは一応UFOとしておきますね)と遭遇した偵察機のカメラマンが、UFOにカメラを向けて数枚写真を撮影した』とあります。
しかし、これに疑問を抱く意見があります。

当時のRAF(英国空軍)が写真偵察機として使用していた機種は、おそらくSpitfireもしくはMosquitoではないかと考えられるそうです。 さらに、同乗者がいたと言う証言を加味して考えると、Mosquitoに絞られるそうです。
ただ、この当時の設備からいきますと、Mosquitoに搭載されていたカメラは固定された物しかなく、どうやってもカメラをUFOのほうに向けてシャッターを切る、ということは難しいそうです。
この点については、話が語り継がれていく中で、多少の脚色が加えられたのではないか?という見方が妥当のような気がします。

こちらのサイトには、RAFが公表している年代別Photo reconnaissance(写真偵察機)機種の一覧表があります:
http://www.airrecce.co.uk/WW2/units/RAF.html
第二次大戦中は、確かに、SpitfireかMosquitoが写真探査機として使用されていたようです。

                     churchill3.jpg


・音も無く、ホバリング?

同手紙の中で「UFOは、全く音もたてず、静かに偵察機の上をホバリングしていた」と書かれていますが、この点に関しても、疑問の声が・・・。

普通に考えてみましても、当時の偵察機の飛行中のエンジン音というのは、相当なものだと想像できます。
ましてや、その機体の外に「いた」とされるUFOの音の有無など、機内のパイロットにわかるのでしょうか??

ちょっと考えてみると、矛盾があるようにも思えるこのような記述が、すんなりと読めてしまうのは、近年のUFO目撃情報には、UFOは「音もせず」飛んでいた、とされる証言が多いことから、UFO=静か、というイメージがいつの間にか人々の中に定着してしまったせいでしょうか。


・チャーチルのUFO考察

手紙に書かれている「大衆がパニックに陥り、教会への信頼が揺らぐかも知れない」とチャーチルが言った、とされる部分を見てみたいと思います。

チャーチルとUFOに関する逸話は、今回の件以外にも二つほどあるようです。

一つは、1912年のSheerness incidentと呼ばれるものです。 これは、チャーチルがまだFirst Lord of Admiralty(海軍大臣)であった頃に、ケント州のシアーネスにて、謎の飛行音が夕暮れ空の何処からともなく聞えてくるにもかかわらず、飛行物体らしきものは一切観測されなかった、というミステリーです。 このミステリーに関する調査の監査役を務めたのがチャーチルであったそうです。   
調査の結果、表向きには「結局、飛行物体と思われる物の詳しい情報は掴めなかった」となっていますが、その後のCommittee of Imperial Defence(帝国国防委員会)にて述べたとされる個人的な見解では「おそらく、ドイツの飛行船(Zeppelin)だろう」と発言したそうです。

churchill7.jpg churchill4.jpg
First Lord of Admiralty
  の頃のチャーチル       German Zeppelin(独の飛行船)


このことから、今回のニュースとなっている1940年代のUFO目撃情報についても、チャーチルならばおそらくUFOなどの得体の知れないモノではなく「またNazi(ナチス)の秘密新兵器であろう」と考えたのではないか? と見るのが自然ではないか、と考察する人たちもいるようです。

                 

二つ目は、1952年、チャーチルが発したメモと言うのがあります。 それには「このUFOとは一体何なのだ? 何か意味はあるのか? 真実はどうなんだ?」と記されていたそうです。
これは、1950年代から急速に増え出したUFO目撃情報についての報告を受けたチャーチルが発したものだと言われています。

                       WinstonChurchillMemo.jpg
                         Winston Churchill Memo

1940年代のチャーチルが、大衆のパニックと信仰を案じて「隠ぺい」という対策をとったのであれば、当時の彼は、UFOや、あるいは宇宙人などの「信仰を揺るがしかねない」ほどの脅威を認識していた、ということになるはずです。 しかし、10年後の1952年には、上記のようなメモを発しているのです、UFOとはそもそも何なのだ?と。


・・・以上の点を見てみますと、確かに、ニュース上では追求されていない「不自然な点」がいくつかあるようですね。 例え「ニュース」といえど、必ずしも真実を伝えている、という訳ではないのでしょうね・・・今さら、ですけれど 笑

                       churchill6.jpg


ちなみに、UFO及び宇宙人目撃談というのは、1996年にピークを迎えているそうです。 これは、丁度テレビで「The X-files」シリーズが放送されていた時期と重なるそうです。 1990-1995年までは、年平均240件ほどの目撃情報が寄せられていたそうですが、1996年には一年で600件以上の報告が寄せられたそうです。

最近またUFOの出現のニュースが良く聞かれるようになったような気がしますが、何かあるのでしょうか?


                      churchill8 [320x200]





2010年08月19日 | UFO | トラックバック(0)件 |
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