スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エイリアン・アブダクションのオリジナル版 「ヒル夫妻誘拐事件」 part 1

毎週のように、新しいUFOの目撃談や動画が世界中からネット上にupされていますね。
エイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐・拉致)の話も、UFO目撃ほどでは無いようですが、相変わらず取り上げられているようです。 特に最近は、オーストラリアでのアブダクションの体験談が、UFO研究サイトなどに多く寄せられているようです。

この「アブダクション」というものは、1961年に起きた(とされている)アメリカで最初のUFO誘拐報道として知られる「ヒル夫妻誘拐事件」が有名だと思います。 映画の題材にもなりましたし、UFO関係のドキュメンタリーなどでは度々紹介される「事件」なので、ご存じの方も多いかと思います。


今回は、「アブダクションのオリジナル版」とも言えるほど有名な「ヒル夫妻誘拐事件」について、別の角度から考察した記事をご紹介したいと思います。
「ヒル夫妻誘拐事件」は、後になって、「アブダクション証言」の原型ともなっており、宇宙人のイメージを私たちに描かせるきっかけとなった事件でもあります。
また、後になって現われたグレイ・エイリアン(Greys)を見たという何人かの人たちの証言を左右した可能性もあるかもしれません。
考察に値する記事だと思います。


記事を書かれたのは、記事を書かれたのは、skeptoid.com というサイトを運営しているBrian Dunningさんという方です。
彼は、懐疑論者のリサーチャーです。 Dunningさんは、世の中の様々な不思議現象について、具体的な証拠や科学的な根拠をベースに検証し、ご自身のサイトに掲載されています。
「ヒル夫妻誘拐事件」についての考察・検証を行っているサイトは、本当に数多く存在しますが、Dunningさんの記事は、そういった様々な考察の要点が総合され、分かりやすくまとめられている、と思います。

                    abduction9
                      Brian Dunningさん


長い記事なので、二部に分けてご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【Betty and Barney Hill : The Original UFO Abduction】

 元記事:http://skeptoid.com/episodes/4124


                abduction11.jpg
                  ベティ(左)とバーニー(右) ヒル夫妻


現代のエイリアン(宇宙人)話の原型を型作ったともいえる、ベティとバーニー・ヒル夫妻の「体験」は、1961年の9月19日の午前零時直前に起こりました。 
それは、夫妻が車でカナダからニューハンプシャーのポーツマスへと向かう道中での事でした。ニューハンプシャーのリゾート地、インディアン・ヘッドに近づいた辺りで夜空に飛行する不思議な発行体を発見した夫妻は、車をRoute3(国道3号)の路上に停め、発行体の動きを見ていました。 そして、次に気が付いた時には、数時間が経過しており、夫妻は35マイル(約56km)ほど進んだ所にいた、と言われています。

このUFO目撃談をレポートすべく、ベティは、近くのPease Air Force Base(ピース空軍基地)にいる親しい友人でもあったポール・ヘンダーソン少佐に電話をしました。 ヘンダーソン少佐が調べてみると、その夜、二つのUFO目撃レポートが別々の軍事施設から報告されていた事が分かったそうです。 この夜起きた3件のUFO目撃レポートは公式なレポートとしてProject Blue Bookに記録されています。 

この事件の2週間後辺りから、ベティは夜な夜な悪夢に苛まれるようになりました。 この悪夢の中で、彼女はエイリアンに彼らの飛行船の中に連れて行かれ、様々な生体実験をされたと語っています。 悪夢に苛まれ続けたベティとバーニーは、催眠治療を受けることにしました。 

催眠治療は、夫婦それぞれ個別で行われましたが、催眠治療下の二人が別々に語った “エイリアン(背が小さく、大きな黒い目に灰色の滑らかな肌を持つ、現在私達がグレイと呼んでいるような)に飛行船に連れて行かれた” という証言内容は非常に良く似通ったものでした。 また、ヒル夫妻はあらゆる検査も受けたと言います。 ベティは、「スターマップ」と呼ばれる物を見せられたそうで、これはその後ベティによって再現されていますが、それによるとエイリアンたちは、Zeta Reticuli(レチクル座ゼータ星)から来ていた、ということになるようです。 これら実験の後、エイリアンは意識朦朧としていたヒル夫妻を元の車に戻し、去って行ったと言います。 (これら全て、ヒル夫妻が催眠治療下にあった時の証言です)

                    abduction7.jpg
                  すっかり定着した「グレイ」のイメージ



【ヒル夫妻の誘拐事件は、実は深く検証されていない】

現在、ヒル夫妻に関する数多くの本や映画が出回っていますが、それはグレイ・エイリアンを大衆文化に「紹介」するためのツールであったと言えるかもしれません。 また、この事件は、「エイリアン・アブダクション」という現象を世に広く知らしめる切っ掛けにもなりました。 

「スターマップ」という証拠や、軍のレーダーによって未確認飛行物体の観測が確認されたことが手伝ってか、この話は大した検証もされることなく実例として扱われてきました。 実際、これまでに、この事件が、深く検証・追求されたことなど、ほとんどありませんでした。

「ヒル夫妻の話」は、夫婦“別々に”行われた催眠療法下での口述による証言が非常に似通っていた=同じ体験をしていた、という点が注目されてきました。 
しかし、実際の話は違うようです。 注意して欲しいのは、この催眠治療をヒル夫妻が実際に受け始めたのが、「事件」から2年後であった、と云う点です。 
この2年間の間、ベティは自分が「夢の中で体験したこと」をノートに書き綴っていました。 

催眠治療下で証言されている内容のほとんど全てが、このベティの夢ノートの中に記されていたことであったのです: 
お臍に長い注射針が差し込まれたこと、スターマップのこと、宇宙人がベティの“入れ歯”に異常な興味を示したこと、宇宙人がベティとバーニーの生殖器を調べたこと、地上で出合った宇宙人のリーダーに促されるまま実験室に連れて行かれたこと、宇宙人の様子や個々の印象、宇宙人はベティとは英語で会話したが、バーニーとはテレパシーで会話したこと、物事の起こった順序 ― など全て。
 
これら全部が、夫妻が催眠治療を受けるまでの2年間の間にベティの夢ノートに書き留められてきた「彼女の夢の中での出来事」であり、おそらくご主人のバーニーもその2年間、ベティから夢の内容を何度も何度も繰り返し繰り返し聞かされていたことでしょう。

ちなみに、催眠治療下にない「バーニー自身が振り返った」その2年間についての話は意外と素っけの無いものです。 夫妻が夜空に発行体を確認した時も、ベティは宇宙船だと主張したのに対し、バーニーはただの飛行機だろうと話していたそうです。    



【ベティの証言は、途中で変節している!】

ベティの夢ノートの記述によると、彼女が夢の中で遭遇した宇宙人は背が低く、黒髪で、ジミー・デュランテのような鼻をしていた、とあります。 

黒い大きな目に、ツルツルの大きな頭、灰色の肌に覆われた痩せた“宇宙人”の描写は、催眠治療下にあった時のバーニーの証言の中で初めて登場します。 可笑しなことに、このバーニーの証言があってからのベティの宇宙人の描写が、ガラッと変わっています。 それまで盛んに訴えていた“ジミー・デュランテのような鼻”を持った宇宙人の話は、一切されなくなってしまいました。 

近年紹介されている「ヒル夫妻物語」の中にも、「グレイ」はベティの夢の中に現れていた(=夢ノートにもそのように記されている)、という間違った事実を伝えているものが数あります。

                  abduction10.jpg
                     ジミー・デュランテ


一般的には、このバーニーが催眠治療下にあった時に語ったとされる宇宙人の描写こそが「グレイ」の発端になっていると言われているようですが、実際には「グレイ」の“登場”はバーニーの証言の12日前に、既にテレビ番組「The Outer Limits」シリーズの「The Bellero Shield」というエピソードの中で“初登場”しています。
このエピソードに登場するエイリアンの姿は、バーニーの証言するエイリアンのそれと特徴がとても似ています:ツルツルの頭、灰色の肌、大きな黒い目、などです。 もっとも、ヒル夫妻は、そのような番組は見てもいないし、話も聞いたことが無い、と言っていますが。

        abduction5.jpg  abduction4.jpg
                   「The Outer Limits」に登場するエイリアン


覚えておいてください:不思議系の話で語られている主張についての検証を始める時には、必ずまずは話の「ソース元」をきちんと確認し、話の信憑性を確かめてください。 バーニー・ヒルは、例の「事件」から数年後に亡くなっていますが、ベティ・ヒルはその後も長くお達者で、彼女の説を広めるのに「ご尽力」されていたようです。 
Skeptical Inquirerのコラムニスト、ロバート・シェファーは以下のように書いています:

“ 1980年、ニューヨークで開かれたNational UFO Conferenceに参加した時のことです。 その時ベティは自分が撮影したと云うUFOの写真を紹介していました。 彼女は優に200枚を超える数のスライドを、それもほとんどが暗い景色を背景にした光や、ボケているものや、ボヤボヤしたものが映っているだけのものを、紹介していました。 それらは、UFOが近づいて来たり、彼女の車を追いかけて来たり、着地した時を撮影したもの“らしい”のですが・・・。 彼女のスピーチが持ち時間の倍以上まで延長し出した頃には、初めは同情的に彼女の話に耳を傾けていたオーディエンスも、とうとうしびれを切らしたらしく「帰れコール」が起こり出しました。 当日参加していたUFO研究家達や活動家たちも、この一件で、わずかに残されていたベティに対する「信頼性」の全てが失われた、と言っています。 また、1977年にベティとUFO探索に同行したUFO研究家は「ベティは着地したUFOと街灯の明かりすら区別が出来なかった」と証言しています。 ベティは、1995年には自費出版で[A common sense approach to UFOs]という本を出版しています。 この本は、UFOの大群が飛来して来たのを目撃した、とか、高速を走るトラックが浮遊するところを見た、などといった明らかに妄想といえる内容で埋め尽くされています。”


また、1966年にベティによって書かれた手紙には、「バーニーと私は、夜になると頻繁に外に出掛けるようになりました。 昨年の10月以来、10回の外出のうちの8か9回の確率で、私達は私達の“お友達”(エイリアンのこと)に出会うことが出来ました」と書かれています。 ベティのこのUFOに対する執着というのが「実際に起きたアブダクション」に起因しているものだと考えることは可能でしょうか? “その体験”によって彼女がますますそちらの方面に偏って行ってしまった、という意味では可能でしょう。 しかし、ベティは、1961年以前からUFOについての話を良くしていたそうです。 その中には、1957年にベティの姉か妹が体験したと云うUFO目撃談も含まれています。 
 
さて、ここで一度これまでの話をまとめてみましょう : 明らかにUFOに執着のあった女性が、夜空に光るものを目撃しましたが、それはご主人の証言によると飛行機であった。 その後彼女は2年間に亘り、非常に手の込んだ物語を書き続け、ご主人にもその内容を何度も話して聞かせた。 その後、催眠治療の下、ベティの物語に描かれているような出来事について質問を受けたご主人のバーニーは、おやまぁ、びっくり、日頃からベティから何百回と聞かされて来た内容と同じものに、さらに12日前に放送されたThe Outer Limitsのエピソードの要素も加えられたストーリーを、語り出しました。 これらのことだけを見てみる限りでは、とてもではありませんが「アブダクション」を証明するに足るような、信頼できる内容とは言えません。

しかし、私達は、この事件に関係する3つの「証拠」と云うもの: ベティが飛行船内で見せられたものを基に、彼女によって再現されたという「スターマップ」、ベティが事件当夜着用していたという、破れ「謎の埃」が付いたまま40年間保存されて来たという「紫色のドレス」、そして、事件当夜に空軍に報告され、公式なProject Blue Bookにも記録が残されている3件の「目撃談」 ― についても検証しなければなりません。 
まず、この「目撃談」から見て行くことにしましょう。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・Part 2 へと続きます。



                 abduction12.jpg








2011年01月29日 | UFO | トラックバック(0)件 |
プロフィール

tinyterror

Author:tinyterror
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
フリーエリア
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。