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エイリアン・アブダクションのオリジナル版 「ヒル夫妻誘拐事件」 part 2

part 1 からの続きです。

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【証拠その1:観測・目撃記録「The Project Blue Book」】

第一の観測レポートは、インディアン・ヘッドから南へ82マイル(132km)ほどに所に位置するPease Air Force Base(ピーズ空軍基地)からレポートされたもので、観測報告時間は午前2:14amであったと記録されています。 ヒル夫妻がポーツマスの自宅に帰り着いたのが9月20日の午前5:00am。
ヒル夫妻の証言でいくと、「人体実験」を受けた後、二人の意識が戻った時には、夫妻はインディアン・ヘッドの南へ35マイルほど行った所にあるAshlandの街辺りにいた、となっています。 Ashland からポーツマスまでは車で1時間45分位ですから、夫妻が意識を取り戻したのは、午前3:15am頃であった、と云う事になります。 

この時系列でいくと、ピーズ空軍基地のレーダーに観測されたUFOの「証拠」は、ヒル夫妻が「着地したままの宇宙船の中で、3時間に亘って人体実験を受けた」まさにその真っ最中であったことになります。 もし、ヒル夫妻の証言が本当ならば、このピーズ空軍基地で観測されたものは、ヒル夫妻の遭遇したUFOとは別のものであったことになります。

           abduction18.jpg
         ヒル夫妻が夜空に発行体を発見した近辺。 右手に伸びているのがRoute 3

第二のレポートは、9月19日の午後5:22pmにインディアン・ヘッドから北に40マイルほど行った所の小高い丘の上にあったNorth Concord Air Force Station(1963年に閉鎖)のレーダーに観測されたものです。 これは、ヒル夫妻がUFOを目撃する7時間ほど前に当たります。 明らかにこのレポートとヒル夫妻のレポートに関連性は見られません。 また、第一、第二観測レポート共に、公式なProject Blue Bookに記されていますが、それには、観測された両ターゲットは、非常に高い上空を低速で飛行していた、とされているため、気象観測気球であったと結論付けられています。



【証拠その2:事件当日ベティが着用していた紫色のドレス】

次は、ファスナー部分が裂けたようになっているのをベティ自身が「発見」したという「紫色のドレス」です。
ベティはその後、このドレスをクローゼットに吊るして仕舞っておいたそうです。 2年後(これは催眠治療が終了した後ですが)、このドレスを取り出したベティは、布地に謎のピンク色の埃のようなものが付着しているのを発見した、といいます。 そのドレスは、そのまま再び元のクローゼットに戻され、それから40年間、クロップサークル(ミステリー・サークル)研究者たちがそのドレスの調査に訪れるまで、放置されていました。 研究者たちの調査によると、ドレスからは“異質な生物学的物質”が検出されたそうです。 
想像力を相当たくましくして、ドレスから検出された物がアブダクションに関係するものと見る事も可能なのかも知れませんが、やはり、40年間放置された間にドレスに付いたノミや蛾(幼虫など)、カビであると見る方が自然でしょう。 個人的には、このドレス自体、何の証拠にもならないと判断しています。



【証拠その3:スターマップ】

残るは、ベティの「スターマップ」です。 ベティのオリジナルの記述によると、ベティが宇宙船内で宇宙人に見せられた「スターマップ」は、立体的(3D)なものであったと書かれています。 催眠治療下のベティは、この「スターマップ」を平面(2D)で紙に描いています。 これは、7~8個の点が線で結ばれたものが描かれたもので、雑に描かれており、とても緻密なものとは呼べません。 

それから数年後、ヒル夫妻の本を読んだと云う、マージョリー・フィッシュという一人の学校教師が現れます。 マージョリーは、1969年のGliese Star Catalog(グリーズ星カタログ)を参考に、ビーズと糸を使って彼女の居間に3Dの銀河系を作り出しました。 その後マージョリーは何年もかけて彼女お手製の「3D銀河系」をありとあらゆる角度から「観測」し、ベティの描いた「地図」に符合する星の配置を探し続けたところ、ベティの遭遇したエイリアンはZeta Reticuli(レチクル座ゼータ星)よりの訪問者であることが分かりました。

             abduction.jpg
                     ベティが描いた「スターマップ」
 
この件について、UFO研究者たちは、様々な考察をしています。 カール・セイガンはじめ、天文学者たちは、ベティの描いた図とレチクル座ゼータ星とはどう見ても符合すると言えない上、ベティの描いた図は、解析を行う上でも決して参考にならない、有益なものではない、としています。立体的(3D)に描かれていない以上、解析への手掛かりとなる「星の位置関係」すら正確に掴むことが出来ません。  

もし仮にベティが完璧な立体図を描き、それが実際の天体図とぴったり符合した場合でも、Gliese Star Catalogのような天体に関する「資料」が広く出回っていることを考えると、絶対的な「証拠」とはならなかったでしょう。 ベティの「スターマップ」のアイディアが、エイリアン・アブダクションの体験に因るものと考えるよりも、例の2年間(ベティが悪夢に苛まされ、夢ノートを書き綴って過ごしたという、催眠治療を受けるまでの期間)の間に知り得た星の配置図だと考える方が合点がいきます。



ということで、結論。
ヒル夫妻のアブダクション話は、ただのUFO盲信者の妄想が生み出した、創造性の欠片も感じられない「物語」であることが各所に表れています。 こじつけや、誇張された証拠を持ちだして頑張った本人たち(ヒル夫妻)には申し訳ないのですが、結果的には有力な証拠も無く、どの証言も証拠も、自然に説明の付くものばかりであったということです。


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(以上が記事からの翻訳でした)


今回の記事を書かれたBrian Dunningさんは、

「私が常に危惧しているのは、今の世の中には、悪質な詐欺に簡単に騙されたり、「実体」も知れないようなあやしい健康食品やサプリメントの宣伝文句を信じ、躊躇うことなくそれを体内に摂取したり、UFO、宇宙人、2012年などを何も疑うことなく受け入れ、安易に信じてしまう人がまだまだ多い、ということです。 

私だって、全ての答えを知っている訳ではありません。 しかし、具体的な証拠や、噂話の出所やオリジナルのソース、科学的に検証されたデータ結果などの「ヒント」を提供することで、物事の実態や本質に関心を持ってくれる人が増えてくれれば・・ と思いながら、この活動を続けています。」

とインタビューで話ています。

「あやしい話」や「とんでも話」でも、一つずつ内容を検証して行くことで、新たな糸口が発見出来たり、ちがった局面が見えて来たりすることもままあるようですから、今まで自分が読んだり、聞いたりしてきた「事」や「話」も、一度、気が済むまで掘り下げてリサーチしてみると、意外なものが見えてくるのかも知れません。


* * * * *
今回の記事に関する「ソース」一例です。

・「Project Blue Book」の記録↓
http://www.bluebookarchive.org/page.aspx?pagecode=NARA-PBB1-259&tab=1

・「紫色のドレスに付着した謎の埃に関する調査結果」↓
http://documents.theblackvault.com/documents/Budinger/UT025a.pdf

・「ベティ・ヒル インタビュー(1998)」↓
http://www.capital.net/com/phuston/bettyhill.HTML


参考文献

Fuller, John G. The Interrupted Journey: Two Lost Hours Aboard a Flying Saucer. New York: Dell, 1966.

Klass, Philip J. UFO-Abductions: A Dangerous Game. Buffalo: Prometheus Books, 1988. 7-15.

Pflock, Karl and Brookesmith, Peter, editors. Encounters at Indian Head: The Betty and Barney Hill UFO Abduction Revisited. San Antonio: Anomalist Books, 2007.

Sheaffer, Robert. The UFO Verdict: Examining the Evidence. Buffalo: Prometheus Books, 1986. 34-44.

↓こちらは「ヒル夫妻誘拐事件」について、様々なソースを引用しながら検証しているサイトです。 ソース元へのリンクが紹介されているので、とても参考になります。
http://www.visionandpsychosis.net/Barney_Betty_Hill_Interrupted_Journey.htm

(この他にも「ヒル夫妻誘拐事件」を深く検証しているサイト(肯定派も懐疑派も)は、いくつもあります)

* * * * *




【「トワイライトゾーン」に登場するエイリアンこそグレイの原型?】

「ヒル夫妻誘拐事件」が検証される際、ほぼ必ず「The Outer Limits」に登場するエイリアンの話に触れられていますが、別の研究家グループは、また違った考察をしているようです。

「トワイライトゾーン」(The Twilight Zone)シリーズの中の一話にタイトル「Hocus-Pocus and Frisby」という物語りがあります。 この話は、1962年4月4日に放送されています。
この中に登場するエイリアンこそが、今のグレイの原型ではないか、と研究家たちは推察しているようです。

                  abduction14.jpg
              「トワイライトゾーン:Hocus-Pocus and Frisby」の宇宙人




【アブダクション らしきものが描かれた最初の映画?!】

              abduction13.jpg


1954年の「Killers from Space」(邦題:宇宙からの暗殺者)というエイリアンによる地球侵略をテーマにした映画があります。 その中では、地球を乗っ取ろうと遠い惑星からやって来た宇宙人たちが地下に隠れ住み、地球人を「拉致」し、人体実験のようなものを行う、、その後、意識の回復した人体実験の被害者は「空白の時間」について語る・・・というようなストーリーが描かれています。

           abduction15.jpg
                       人体実験のシーン


           abduction16.jpg
                       人体実験の傷跡?

現代でも語られている「エイリアン・アブダクション」の要素が、この頃すでに映画にも描かれていたようです。
「エイリアン・アブダクション」という言葉すら無かった時代に。。



アブダクションの走りとも言える映画「Killers from Space」を1961年の「事件」以前に、また催眠治療を受けるまでの2年間の間に「トワイライトゾーン」のテレビ放送を、ベティが見ている可能性は否定できません。 
ヒル夫妻は、SFには興味が無くその手のテレビも映画も見ない、、とインタビューで語っていますが、当時は、3つのテレビ放送局しかなかった上、現代のようなリモコンもなかったような1960年代のアメリカです、偶然それらの映画、番組の「コマーシャル」くらいは見ていた可能性は考えられるのではないでしょうか。


私は、ベティさん始め、エイリアン・アブダクションを体験したと話す人達の多くは、嘘は話ていないと思います。 おそらく、本当の事を話しているのだと思います ― 自分たちが、「真実」だと信じ込んでいる「本当の事」を。

                        * * *


↓こちらのサイトには、2011年1月中に撮影されたUFOの動画(計17点)がまとめられています。
http://www.pakalertpress.com/2011/02/01/video-most-remarkable-ufo-sightings-around-the-world-in-january-2011/


・・ベティさんの見た「空に浮かぶ発行体」という“UFOのスタイル”は、あれから半世紀が経った現代でも、まったく変わっていないようですね。




         abduction2.jpg
                 Betty Hill with her little "friend"!









2011年02月05日 | UFO | トラックバック(0)件 |
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