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イルミナティ・カードは予言のカード?

今、ネット上の陰謀論者たちの間などで話題になっているイルミナティ カードゲーム「Illuminati: New World Order」(INWO)は、1995年にSteve Jackson Games社より発売されたものと言われています。

このようなカードや・・・・
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最近は、このようなカードが話題になっていますね
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この「Illuminati: New World Order」は、1982年に発売されたイルミナティ カードゲーム「Illuminati」を基に作られた「トレーディングカード版ゲーム」(TCG)です。

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左:「Illuminati」シリーズの最新版(?)、「Deluxe Illuminati」。 この「オリジナル版」が1982年に発売された 
右:トレーディングカードゲームとして、1995年に発売された「Illuminati: New World Order」


今回は、イルミナティカードを制作・販売しているSteve Jackson Games社のゲーム発案者であるSteve Jacksonさんが、その昔にDRAGON Magazine誌に寄稿した記事の内容から抜粋して、ご紹介してみたいと思います。
イルミナティカード(その後シリーズ化する)が誕生するまでの経緯などが語られています。

                    steve jackson
                           Steve Jacksonさん


(注釈: 今回の記事内で登場する「イルミナティ」は、パワー・エリート(グローバル・エリート)たちを表すイルミナティであり、古来から存続する「反パワー・エリート」の結社のイルミナティのことではありません)

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Illuminati Designer Article  by Steve Jackson


【イルミナティカード: アイディアの発端】

「ゲームのアイディアはどこから得ているの?」と良く聞かれるのですが、答えは「わかりません」。 真剣にゲームをデザインするようになるずーーっと以前から、私の頭の中には、、例えば、妖怪みたいなものが棲みついていたのかも知れません。 
ただ、「イルミナティ」(カードゲーム)についてのアイディアだけは、それが何処から来たものか、ハッキリしています。

1981年9月のある晩、私はDave Martinの家にいました。 Daveは、レギュラーのフリーランスのカバー アーティスト(cover artist)でした: 才能があり、協力的で、オースティン在住、ということで、我々はDaveを頻繁に起用していました。 また、良い仲間でもありました。 その夜、私達は仕事の話は一切抜きで、ワインを飲みながらSFについて語り合っていました。 そして、その時、私達はお互いにShea and Wilson の「Illuminatus! trilogy」の愛読者であることが分かったのです・・・Daveのこの発言で。

「ヘイ、スティーブ、この本は、本当にぶっとんでるぜ。 この本を題材にゲームが作れるぞ」

その時は、ただ笑って終わりました。 でも、その後数日間、Daveの言ったアイディアが頭から離れませんでした。 実現は不可能でしょ、と思いました。 小説からゲーム化するための費用(権利の問題)はバカにならないし、テーマ(内容)の問題もありました。 麻薬密輸のための巨大な黄金の潜水艦や、人間の言葉を話すイルカ、アナーキー気質の小人、Dealy Plaza地下の聖人、低俗な意味合いの頭字語を持つ秘密結社たち、そして、急場に突如として現れる救世者 ― それも、生身の(エロティックな)女神・・・・・ 誰が誰の味方なのかも理解出来ないような、そんな内容の小説を基に、ゲームを作る?! でも、アイディアとしては、面白い!、と思いました。

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                     「Illuminatus! trilogy」(邦題「イルミナティ」1,2,3)

and then it hit me. その妙案が浮かんだ時、私は車を運転していたのですが、道路から逸れた訳ではないのに、体に変な感覚を覚えました。 Illuminatus! をゲームにする事が出来なくても・・・Illuminatus!の「背景」にある隠された陰謀を題材にすることは出来る! と。
このようにして「イルミナティ」ゲームが誕生することとなったのです。

小説「Illuminatus! trilogy」をそのまま題材にせず、それはあくまでもスピリチュアルなガイド的にすることで、私は何の規制も気にすることなく自由な発想で「イルミナティ」の世界を広げていくことが出来るようになりました。
ということで、早速イルミナティについてのリサーチに取り掛かりました。



【“イルミナティ” についてのリサーチ】

イルミナティ、について調べると言っても、そう簡単に出来る事ではありません。 世の中をひっくり返すような、隠された陰謀のようなものが本当に謀られているのならば、そのようなものは「表」には出て来ないでしょうから。 とはいいつつも、世の中には、多くの人達がその「陰謀」について書きたてていることも事実です ― それぞれに独自の憶測と思い込みを織り込めながら。 
そうして調べて行くうちに、イルミナティの歴史に関する情報や推測(考察)というものは、探せば探すだけ出てくることが分かりました。 そして、そのような情報のほとんどが矛盾しているものである、ということも。 

まぁ、そのお陰で、何を信じるも信じないも私の自由、と割り切れるようになりました。 現に他の人達だって、(イルミナティ、世界の陰謀に関しては)勝手な事を書き放題やっていますからね! 
興味のある読者のために、イルミナティの歴史に関する情報を少しだけ要約して紹介しておきます(管理人注:元記事では、後半にイルミナティについての非常に簡単な概要が書かれてあります。 ご興味のある方は、原文をお読みください)。
もうちょっと詳しく知りたい読者は、「Illuminati」ゲーム説明書に参考文献一覧が載せてあるので、それを参考にしてください。 イルミナティや陰謀については、私は、百科事典からアングラなコミック誌まで、ありとあらゆる膨大なソースに触れて来ました。

さて、“本物の”(管理人注:←この“”(カッコ)がポイント)イルミナティに関する情報は十分把握できたし、イルミナティや陰謀を取り巻く「パラノイア」という面白い現象があることも分かったので、次はでは、どのようなコンセプトのゲームにすべきか?思案を始めました。 そして、思いついたのが以下の点です:

(以下にあるSteveさんの「思いつき」部分はゲームのルールに関する内容が多いので、要点だけをまとめました。 詳しい個々の説明は、元記事をお読みください)

a) 複数人で遊べるゲームにすること。 裏切り行為などもやりたい放題、というスタイルにすること

b) 真剣勝負、というよりも、どこか人をおちょくったようなトーンにすること。 陰謀や暗殺がテーマだと、どうしても「本気」になってしまいがち。 それは避けたい。  人は、奇想天外な「(陰謀)説」を好む傾向があるので、そのエッセンスは取り入れるが、シャレを効かす事。 例えば(実際にゲームにあるように)、「・・・そして、UFOから指示を受けている南米ナチスは、電話会社の力を借りてボーイスカウトを乗っ取った」、、というようなトーンで。

c) プレーヤーのスキルや狡猾さを生かせるような複雑な仕組みにすること。 同盟、あるいはダブルクロスといったプロットなどを盛り込んで、相手の本当の魂胆を見極める能力を要求するような(人間の心理を観察をするような)、要素も織り込む。

d) 私が読み調べて来たような「陰謀」の要素を、出来る限り盛り込むこと。 そのためにも、「南米ナチス」や「キャトル・ミューテイション」、「フッ化物」「共産主義者」「石油会社」「国連」などを登場させる。 「三極委員会」などは、扱いにくい(面白味がない)ので、後日、追加キット(カード)で「Triliberal Commission」(Tri=三つの、liberal=自由な、Commission=委員会。 Trilateral Commission(三極委員会)をもじったもの)というのを出しても良いかも。

e) 従来のゲームには無かったような、斬新なシステムのゲームにすること。 


(意訳を多く含む翻訳は、ここまで、です)
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この後、さらに「ゲームのルール設定」に関してや、「試作品の評価」、「イルミナティの概略」「イルミナティ カードゲームのトーナメントについて」 などについて書かれていますが、ここでは省略させていただきます。


Steve Jacksonさんが、1975年に出版されたRobert Shea and Robert Anton Wilson の小説「Illuminatus! trilogy」からインスピレーションを受けていることは、wikiなどでも説明されています。
この寄稿記事を読む限りでは、“イルミナティの陰謀”と言われているものをヒントに、Steveさんはあらゆる情報を収集し、その想像力、発想力、妄想力をフルに発揮して、「イルミナティ」というカードゲームのシリーズを誕生させてきたようです。


● Steve Jacksonさんが影響を受けた上記の小説「Illuminatus! trilogy」(英語)から。 pdfです:
http://stopnwo.com/docs3/wilson-robert_anton_shea-robert_the_illuminatus!_trilogy.pdf

● 小説「Illuminatus! trilogy」の著者であるRobert Shea and Robert Anton Wilsonが影響を受けた作品が、Malaclypse the Younger 著「Principia Discordia」 なのだそうです。 こちらもネットで読む事ができます:
http://www.principiadiscordia.com/book/1.php
(「ペンタゴン」とか「chao」(Principia Discordiaの著者が造った”chaos”の単数形、造語だそうです)などが出て来たり、宗教や(秘密)結社なども登場する「面白い」(コメディ的)作品のようです)

                   steve jackson13





【予言のカード??】

「イルミナティの予言カードか?!」、と話題になっている「Terrorist Nuke」カード(ツインタワーのようなビルが爆破しているもの)や「Pentagon」(ペンタゴンが炎上しているもの)、「Combined Disasters」(地震で時計台が崩れ落ちているもの)、「Tidal wave」(津波)、「Oil Spill」(原油流出事故で、オイルまみれの鳥がデザインされているもの) などが含まれる「Illuminati: New World Order」カードゲームは、1995年に発売されたものですが、発売から数年間、「Illuminati: New World Order」には一体どのようなカードが含まれていたのか、その全貌はずーっと明らかにされて来なかったようです。

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トレイディング カードゲーム、ということで、簡単に入手し易いカードから、レア物カード、超レア物カード、、というように入手難易度別に様々なカードが作られたようです。
「一体、何種類のデザインが販売されてるのか??」。 発行されているカードの全容が分からないだけに、コレクターの間でも「どのカードがレア物か?」とか「出回っている全カードを網羅出来ているか?」など、活発な情報交換が行われて来たようです。
ソース:http://www.sjgames.com/inwo/lists/il_html2.html

現在は上記サイトにて、そのフルセットリストの内容が公開されています。


「予言」と言われているカードの内容については、当時の時代背景やその頃「出回っていた」陰謀説を考えると、十分に思いつくようなデザイン内容ではないか?との意見が、海外の掲示板では見られます。
WTC(ツインタワー)などは、9・11以前にも、1993年に爆弾テロ事件がありましたし、ゲームの内容に「石油会社」「陰謀」とあるならば、そこに「ペンタゴン」が出て来ても不思議ではありません。
また、「Illuminati: New World Order」が1995年から発売され始めたことを考えると、丁度その頃日本で起きた阪神・淡路大震災が「Combined Disasters」カードのデザインに影響を与えている可能性もあります。 (例えばその時、カードをデザインしたアーティストの手近にあった「日本の都市」の参考資料写真が、たまたま東京・銀座の服部ワコーの時計台が映っているものであった、、とか)

また、中には「後出しじゃんけん」のように、事件発生“後”に、あたかも「予言的中」を臭わすようなカードをデザインし、セットの中に紛れ込ませることも出来たのではないか? という意見もあります。
「Illuminati: New World Order」の全容(全カードリスト)がしばらく明かされなかったことを考えると、後からカードをセットに「追加」することは可能であったのかも知れません。



【シークレット・サービスによる強制家宅捜査? 圧力??】

この「Illuminati: New World Order」の発売にあたり、Steve Jackson Games、Steve Jacksonさんらは、シークレット・サービスや警察から強制家宅捜査を受けた、ゲーム発売にあたり、当局から圧力がかかった・・・ という話があります。
この逸話が、「イルミナティ」カードに、何やら謎めいたタブー的なイメージを与えているような節がありますが、どうなのでしょうか。 タブーな領域に足を突っ込んでしまったSteveさんを、シークレットサービスが「要注意人物」と見做したのでしょうか??


↓こちらのサイト様に、参考になる記事がありましたので、一部引用させていただきました。
m23 logbook 【共謀罪・サイバー犯罪法】/ http://d.hatena.ne.jp/mark23/20050713

≪1990年頃に米財務省が「サンデビル作戦」の一環で、違法な情報(電話システムのハッキング情報)をやりとりするダイアルアップ直結式BBSを運営している判断したスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社を捜査、犯罪に関する資料として当時リリース直前だったダンジョン&ドラゴンズタイプのゲームの資料とBBSシステムを差し押さえた事案。ゲーム資料→ハッキング資料と判断した財務省の勇み足が明らかになり無罪判決と賠償が行われたという内容。≫(引用終わり)


この事件が起きた当時、Steve Jackson Games社で働いていた有名ハッカーLoyd Blankenship(またの名をMentor )に対する「ハッカー取り締まり」騒動のごたごたに巻き込まれてしまった、、と云ったような事であったようです。
↓サンデビル作戦、ハッカー取り締まり、に関する記事はこちらにあります。
『米国政府とエンターテインメント業界、ファイル交換への総攻撃を準備中』

この事件に関しては、いくつもの記事にて取り上げられています。

Steve Jackson Games, Inc. v. United States Secret Service

SJ Games vs. the Secret Service

The Con Trail : illuminati card game (フォーラム内のハンドルネーム「Seraphim」さんの書き込み)

                          * * *


「Steve Jackson は、イルミナティの息がかかっている人物だ。 NWOの人間だ」「イルミナティの予言カード・・」、、、 そういった先入観を持ってこのイルミナティ カードゲームを見れば、「そのように」如何にも解釈できるような不気味な「予言」カードとして見る事も出来るのでしょう。 でも、実際のところは、もっと単純で、「普通」に遊ぶために考案されたカードゲームなのではないでしょうか。 

「イルミナティの“予言”カードだ」 「当局から発売禁止の圧力がかかった“いわくつきの”カード」、、、、 いつの間にか、そのような付加価値をくっ付けて、イルミナティ カードゲームの存在を広めてくれた人達に、Steve Jackson Game社は内心感謝しているのかも知れませんね。



参考記事 : 【誤解されているスティーブ・ジャクソン】

         【これがイルミナティ・カードだ!】



                 steve jackson2





2011年05月15日 | オカルト | トラックバック(0)件 |
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