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福島メルトダウン:アーニー・ガンダーセン、ラジオインタビューより part3

福島メルトダウン : アーニー・ガンダーセンさんのラジオインタビューの続き、part3です。
(part1は、こちら  part2は、こちらです)

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Arnold Gundersen with the latest on the Fukushima meltdowns, Interview by Helen Caldicott, June 17, 2011:


    gundersen3.jpg  gundersen8.jpg
        アーニー・ガンダーセンさん              Dr. Caldicott




Dr.Caldicott(以下:C) : あなたは、バーモントにお住まいですが、マサチューセッツでもfallout(放射性降下物)が確認されているようですね。 今後福島第一原発で建物の倒壊や大きな余震があった場合、溶融した燃料の問題、水素爆発、水蒸気爆発、、などが起こった場合、アメリカにはどのような形で影響が表れてくるのでしょうか? 風向きも西から東へと吹いていたのが、北から南へと変わって来ているので、その分アメリカには比較的被害は及ばなくなると言えるのでしょうか?

Gundersen(以下:G) :  先程、あなたが言われたように、どうやっても放射性物質からは逃れられないのが現状です。 この粒子は2~3マイクロンと小さなものなのですが、それがジェット気流などに乗ってアメリカやヨーロッパまで運ばれて行くでしょう。 セシウム、ストロンチウムは分かりませんが、まだアメリカまでは来ていないでしょう。 また、いくらガイガーカウンターを持ち歩いてみたところで、心配なのは体内に影響を及ぼすホットパーティクルなのですから、何処であってもガイガーカウンターで測っているから大丈夫、と云うことはありません。

C : 潜在性のものですし、気が付かない間に、どんどん悪化していくのですね。 先程、ホットパーティクルのことを何と言われてましたっけ? nuclear fleas でしたっけ?

G : fuel fleas、です。

C : そうそう、fuel fleas でしたね。 原子力の専門家たちは、そうした専門用語を使うのですね。 私が何が頭に来るかと言うと、原子力のエンジニア達は、こうなる事も分かっていたと云うことです。

あなたの最新ビデオは、素晴らしい内容でしたね。 避難についてや、メルトダウンが起きた時の放射線量をNRCはどのように計算しているのか、また、あなたは、メルトダウンが起きた場合、その中のわずか1%の溶解した物質から放出されると云う前提で割り出された数値 ― その数値すらも、削られ削られ、低く低く設定されたものなのですが、そのように算出・割り出された「予想」から、これこれの時は誰を何処から何処へ、避難させるべきか、などについて考察し解説されていますね。 あれは凄いと思いました。

G : ありがとうございます。 私どものウェブサイトはFairewinds.com です、Fairの後にeが入ります。
原子力産業界とNRCは結託して、あのような予測を立てていましたが、それは全くの「憶測」でしかないのです。 どれ位の放射性物質の放出が許容されるかなど・・・・  そして、段階を追うごとに、その数値もどんどん低く設定されて行きました。 そして最終的には、とても狭い範囲内での避難区域設定へと繋がっていくのです。 これも「お金」が絡む事柄だからです。 狭い範囲だけの避難で済ませれば、例えば80kmの範囲と設定するよりも費用はかかりませんからね。

C : あなたは、避難が必要となる区域を80km圏内だと訴えていますが、インディアン・ポイント原子力発電所の周辺80kmなんて、どうやって避難させることが出来るのでしょうか。 ウェストチェスターなどの人口密集地域がニューヨークまで広がっているのですよ。 (避難に際し起こるであろう交通渋滞などで)全域ガチガチになってしまうでしょうね。

G : 1970年代頃からすでに「ニューヨークからあんなに近い所にインディアン・ポイント(原発)を建設するなんて間違っている」という認識は人々の中にはありました。 それにもかかわらず、あれから40年経った今、また新たに20年の運転許可の延長更新が進められようとしています。 これは、理解出来ません。 この40年間、「変だ、変だ」と言われて来たものを、なぜ今また20年間もの延長を更新して、リスクを倍増させるような事をするのか、本当に分かりません。

C : でも、最近ではインディアン・ポイント周辺の住民やマンハッタンの住民などが、運転許可延長どころかインディアン・ポイント原発の廃炉に向けて大きな運動を起こしています。 ・・・このような運動には、NRCやtptb(the power that be グローバル・エリートなどの事)の行い(悪行)を止めらるような、抵抗できるような力はあるのでしょうか?

G : 今まで、NRCが運転許可の延長更新を認めなかったことは、ありませんでした。 ただ、インディアン・ポイントの場合はニューヨーク州もニューヨーク知事も反対しています。 ですので、政治的な連携によっては、ひょっとして今回初めて「20年の運転許可延長」を阻止できる可能性はありますね。

C : (バーモント)州議会や知事の要請で、ヤンキー原子力発電所の廃炉を求めたら、あの破損している原発を所有するNRGエンタジー(NRG Entergy: ヤンキー原発などを運転している原子力発電会社)が訴訟を起こしました。 

G : バーモントの人達は、ヤンキー原発の廃炉を求めて立ち上がりました。 そして、NRGエンタジーは訴訟を起こし、法的な戦いが行われています。 最終的に連邦裁判官がどのような判決を下すのか、についての私の推測は、ここでは控えておきます。


C : 福島第一原発事故について、あなたの専門的な知識や経験から見られて、あるいは直感的に感じていらっしゃるものというのは、正直なところ、どのようなものですか?

G : とても複雑な心境です。
福島の現地の方達のことが、とても心配です。 また、(福島第一原発の)現場で命を顧みず、懸命な作業にあたっている方達に、多大なる敬意を表します。 彼らは、将来的にガンの発病率が高くなる事を承知の上で、毎日仕事(作業)に向かっているのです。 
私は、今回改めて、大自然に対する畏敬の念を抱いています。 また、人間は大自然を相手取れるほど賢くはない、と云うことを痛感してます。 人間の想像を超えるような津波や地震、ハリケーンや竜巻、などが起こり、原発で問題が起こってしまっても、人間はそれに対処出来るほど賢くない、優れていないのです。

C : つまり、あなたは原子力エンジニアとして、人間は自然にも勝てると以前は信じていたということですか?

G : ええ。 私が大学を出たての頃は、原子力に関する研究、科学というのは急成長の只中にありましたから。 でも、最近はこんなふうに思うようになりました “どんな馬鹿でも失敗のないように設計されたシステムといえど、いずれその上を行く馬鹿が出てくる” と。 (管理人注: ガンダーセンさんは「sooner or later, in any foolproof system, the fools are going to exceed the proofs」 と発言しています。 foolproof systemとは、どんなおバカさんが取り扱っても壊れたり、失敗のないように設計されたシステムのことです。 もっと適切な日本語訳が思い付かず、ちょっとそのままの訳となってしまいました・・・)

C : 本当ですね、アーニー。 その通りですね。
金銭欲や権力欲に屈することなく、乗り越えていけるようになることが、今後の私達に与えられた課題ですね。  では、最後に、オバマ大統領についてなのですが、オバマ大統領は原子力に深い関心があるようですが、それについて何か思うところはありますか?

G : 選挙運動が始まった頃のオバマの最大の支援者はEXELONでした。 EXELONは17の原子力発電所を持っています。 ですので、選ばれたアドバイザー達も原子力推進派、ということになるのでしょう。 オバマは、決して良いアドバイスなど受けていませんね。
新しい原発に対する投資に関しても理解出来ません。 その費用も、例えば代換エネルギーやスマートグリッドに比べて、天文学的な数字になるでしょう。 なぜ、そのような事をやろうとしているのか、とても理解出来ません。 古い原発を廃炉にすることに関しては、最終的にはそれが投資しているアドバイザーたちの利益になるかどうか次第でしょう。

C : でも、頭脳明晰で優れた直感力もあり、さらに、二人の小さな娘さんの「お父さん」でもあるあのオバマが、なぜそのようなことを、、、

G : オバマは、彼のアドバイザーに頼り過ぎなのだと思います。 経済と二つの戦争のことで手一杯で、エネルギー政策にまで手が回らないのでしょう。 でも、実際にはエネルギー政策がそのような経済問題や戦争の大元になっているのです。 しかし、ワシントンはそうは考えていません。 彼らは、諸問題とエネルギー政策を切り離して考えています。 エネルギー政策が全ての問題の根源となっているのが現実なのですが。


(意訳を多く含む訳でした)
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以上が、ガンダーセンさんのラジオインタビューからの訳でした。



インタビューの中にありました “sooner or later, in any foolproof system, the fools are going to exceed the proof.” と云うガンダーセンさんのフレーズが印象に残りました。
人間のやることに(こと原発などに関しては)「絶対」(大丈夫、安心)は無い、驕りや過信は禁物、と云うことなのでしょうね。。



                   gundersen7.jpg
                      “MAD as a hatter !!!”





2011年07月07日 | ニュース | トラックバック(0)件 |
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