スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Fukushima Safety Fears :フクシマの作業員への匿名インタビュー

先日、英Channel 4 のニュースで、「なぜ人々は、高リスクを背負ってまで福島第一原発で働くのか?」 という観点から取材された、John Sparks記者による短いレポート「Fukushima Safety Fears」が放送されました。

Youtube にその動画がアップされていましたので、レポートから要所要所だけをピックアップしてご紹介したいと思います。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Fukushima Safety Fears


   


1:34 辺り
(レポーター)
(省略)・・・福島第一原発では現在も、現場に送り込まれた何千人もの作業員たちが、非常に高いリスクを背負いながら、懸命に作業に当たっています。

1:42 辺りから、作業員へのインタビュー
(レポーター)
どのような状況ですか?

(作業員)
すごいカオス状態です。 ルール(規則や模範)も無く、初めてこの現場に来た人たちは戸惑うでしょう。 とにかく、気の滅入るような感じです。


2:00 辺り
(レポーター)
・・・3000人ほどの作業員たちが寝泊まりする地域を訪ねました。 彼らは、メディアとの接触は固く禁じられているのですが、何人かから直接話を聞くことが出来ました。

(作業員)
いつ、頭上の建物が倒壊してくるとも分かりませんし、地面に開いている穴や亀裂は、恐ろしいです。 (穴や亀裂に)落ちれば骨折するでしょうし、もしそれが20mの深さのものであれば、確実に死にます。


2:24 辺り
(レポーター)
・・・作業員たちの一日は、このサッカー施設から始まります。 ここから毎日バスで作業現場へと向かって行きます。
作業員のほとんどは、TEPCO(東電)の雇用者では無く、600社にも及ぶTEPCOのサブ・コントラクター(下請け会社)から来ている人々です。 そのような中では、きちんとした安全対策など講じられるはずは無い、という声も聞かれます。 現場の人にその事についてインタビューを試みたのですが、追い返されてしまいました。

彼らは、放射能から身を守るためのボディースーツ、手袋、マスクなどの装着方法などは学ぶようですが、私達が接触した作業員は、現在行われているトレーニングだけでは不十分だと指摘していました。

3:00 辺り
(作業員)
(安全に関する)説明は、30分ほどの簡単なものでした。 あれでは不十分です。 原発の作業にあたるのは、この作業に関する知識など無い、初めての人達ばかりなのですよ。 

(レポーター)
・・・現場でのコミュニケーションも困難を極めます。 現場の要所を管理している30人ほどの外国人の専門家たちとの間には共通の言葉などありません。 また、マスクを着用している事で、作業員同士のコミュニケーションはさらに難しくなります。 作業員同士で必要なコミュニケーションをするために、彼らは自らマスクを外すこともあるそうです。

3:22 辺り
(作業員)
私達作業員のなかで、英語やフランス語を話せるのはごく数人しかいません。 言葉の壁は、思っていたより高かったです。
私達は、通訳を介して話をしていますが、そうして会話している間も皆被曝しているのです。


3:30 辺り
(レポーター)
多くの医者たちが避難してしまったなか、上 昌弘医師は今でも、作業員たちや周辺の住民たちのためのクリニックを開いています。 
上医師の話によると、一定の被曝量を超えると再び作業に戻れないことを懸念した作業員の多くが、被曝量を測る計器を自ら外して、実際の被曝量の数値を分からないようにしてしまうそうです。

(上医師)
原発の作業員は、可能な限り現場で働こうとしていますので、彼らは危険な場所に向かう時は、自分の線量計をわざと外してしまうのです。 ですので、彼らの実際の被曝線量はもっと高いはずです。

(レポーター)
私達は、この事実についてTEPCOに聞いてみました。

(TEPCO)
実際に、そのような事が起こっているのかいないのかを確認することが先決だと思います。 現在のところ、私共は、そのような事実は確認しておりません。


3:38 辺りから
(レポーター)
作業は着実に進んでいるとTEPCOの広報は動画などを提供し、公表していますが・・・・ 様々な情報を隠蔽して来たTEPCOの信用はすでに地に落ちています。 そのことについては、福島の作業員からも窺うことができます。

(作業員)
例えば、汚染水浄化装置から汚染水が漏出していたことがあった時も、その事実はプレスには公表されましたが、実際に漏れ出した汚染水の量は公表されたもの以上のものでした。


(レポーター)
この作業員は、7月10日に起きたこの事故の事を言っているのです。 TEPCOの報告書には、50リットルの汚染水が漏出したと書かれてあります。 そこで(作業員の証言にあるような)事実の不一致について、TEPCOのヒトスギ(?)氏に話を聞いてみました。

(TEPCOのヒトスギ氏)
7月10日のことは、よく覚えておりませんので、詳しい事はわかりません。 汚染水が漏れたとしても、それは環境に影響を与えるほどのものではないと思います。


(以下、動画内容は記者の「まとめ」に入るため、割愛させていただきます)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ジョン・スパークス記者は彼のブログ(Channel 4 の)にて、今回の取材を振り返った記事を掲載しています。
その中から、一部抜粋してご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【Is any job worth this risk? I speak to Fukushima clear-up workers】

作業員たちは、「ジャーナリストとは絶対に接触をしないように」と厳しく言い渡されています; 仕事を終えた作業員たちが戻ってくるいわき市では、その約束が破られることのないよう彼らの監督らが目を光らせています。
私達取材班が、瓦礫の片づけをしていた男性のグループにインタビューしようと近寄った時も、私達はそのホテルから追い出されてしまいました。 そのような状況下にもかかわらず、「話したい」という作業員 - 匿名ですが - は、いるのです。 

私は彼らに、労働状況はどのようなものなのか?を訊ねてみました。 「最悪です」と彼らは言います:「燃え盛る地獄のよう」、「とても怖い」、「非常に困難」、、そのような言葉が私の取材メモには書き留められています。 しかし、それは私の「なぜ、あそこ(福島第一原発)で働くのか?」という疑問の答えにはなりませんでした。

「賃金」というのも、大きな理由の一つでしょう。 日本の長引く不況下、日本国内にある54基の原子力発電所は、特に技量もない、移動労働者たちに職場を提供して来ました。 福島もそんな中の一つに過ぎないのです; ただ、他の原発に比べてかなり危険と云うだけで。

Channel 4 のリサーチャーが、いわき市内の壁に貼り出されていた「人員募集」のポスターを見付け、そこに書かれてあった電話番号に電話してみました。 
「職歴は?」電話の向こうで男性が聞いて来ました。 「車の整備の経験くらいならあります」私達のリサーチャーは答えました。 「十分です」―おそらく600社と言われる東電のサブコントラクターの社員であろう男性は言いました。 

リサーチャーは、賃金について訊ねました。 「6000円/日 です」との答え。 しかし、その額も、リサーチャーが煮え切らない様子を見せると、すぐに「8500円」に跳ね上がりました。 でも、さらに「特別な」オファーもあると、サブコントラクターの男性は切り出して来ました - 「危険を覚悟するなら、時給40000円の仕事もあるよ」。
この仕事がどのような内容なのかまでは聞き出せませんでしたが、おそらく高い被曝リスクを含むものなのでしょう。


ある男性は、「使命感から」作業に出ている、と話してくれました。 また、会社からの要請で、フクシマでの作業に従事している人もいるようです。 
「断れなかったのですか?」 技術者の一人に聞いてみました。 「まあ、そんなことしたら立場もマズくなりますし」と彼は言った後で付け加えるように言いました「日本の従業員は、従順なんですよ」。


職場の上司に逆らうことの出来ない彼らは、一体、愛する家族には何と伝えているのでしょうか? 
実のところ、彼らは、奥さんにも子供にも、作業の内容は話さないのだそうです。 「(事実を伝えたら)家内はパニックを起こすからね」、「宮城で瓦礫の片付け作業をするんだ、と云うことにしておいた方が良いのです」と。
また、別の男性は、母親に彼の仕事内容について知らせた時の事を話してくれました。 「とてもショックを受けていました。 でも母は、決して私を止めようとはしませんでした」、「家族は、暑い現場で作業をする事や私の健康、そして、被曝の事など、私の事を大変心配しています」


(以上、ジョン・スパークス記者のブログ記事より抜粋でした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の取材では、「なぜ、人々は高いリスクを背負ってまで福島第一原発で働くのか?」というジョン・スパークス記者の疑問に対して、彼の納得のいくような答えは得られなかったようですが、彼の取材を通して、普段は聞けることの無かったような「現場作業員たちの声」が直接に聞けたことは、貴重なことかも知れません。










2011年08月21日 | 未分類 | トラックバック(0)件 |
プロフィール

tinyterror

Author:tinyterror
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
フリーエリア
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。